Toscana (トスカーナ)

Tenuta San Guido

テヌータ・サン・グイド

引用元/参照元:当該生産者のWebサイトより

生産者に関する基本情報

Official Productor Name

Tenuta San Guido

Address

Loc. Le Capanne 27, - 57022 Bolgheri (LI)

Foundation Year(創設年)

1944

Gross Area (栽培総面積: ha)

2,500 ha (vinyard: 90 ha)


当該ワイナリーの詳細情報

イタリアワインの実力を、初めて世界にとどろかせたワイン「サッシカイア」を造る、ワイナリー。

Incisa della Rocchetta(インチーザ・デッラ・ロケッタ)家の Mario(マリオ)侯爵が、ボルゲリの領主 Gherardesca (ゲラルデスカ)家の娘と結婚して引き継いだ、広大な領地内の中で、ひっそりと始めた自家消費用ワイン造りから、歴史は始まった。

当時、無類のボルドーワイン愛好家だったマリオ侯爵だったが、時代が第二次世界大戦へと突入すると、敵国フランスからのワインの輸入が滞ってしまった。

そこで、予てより深い交友があった「シャトー・ラフィット」のオーナー、ロスチャイルド男爵より、カベルネ・ソーヴィニヨンの苗木を入手。

1944年、領地内に、ボルドー・メドック地区の地質に似た、石ころだらけの場所に作付を行った。

※「サッシ」は小石、アイアは「多い」という意味をもつ。

当初、このカベルネ・ソーヴィニヨンのワインは、タンニンが厳しすぎて、成功とはいえなかったが、数年間放置した後に飲んでみたところ、素晴らしいワインへと変化することを、発見した。 以降、そのワインを自家消費用として、密かに作り続けた。

1968年、マリオ侯爵の従弟にあたり、アンティノリ社当主である、ピエロ・アンティノリの勧めによって、サッシカイアの本格的な商業リリースを開始。(プライベート用サッシカイアとして、1967年ヴィンテージが存在する、という噂もある)

時を同じくして、、醸造コンサルタントには、アンティノリ社の「ティニャネッロ」や「ソライア」を造り出した、Giacomo Tachis(ジャコモ・タキス)氏が、迎え入れられた。

1978年、イギリスのワイン専門誌「デキャンタ誌」が主催したブラインド・テイスティングにおいて、サッシカイアが、Chateau Margau (シャトー・マルゴー)をおさえ、「ベスト・カベルネ」の称号を獲得。 このセンセーショナルなニュースは、世界を駆け巡った。

サッシカイアがリリースされた当時、イタリアのワイン法では、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が85%を超えるワインは、トスカーナ州の原産地呼称を名乗ることができなかった。

しかし、品質については、原産地呼称を名乗る、他の D.O.C.G.ワインよりも優れた評価を獲得している、という大いなる混乱をもたらした。

そのため、「スーパー・ヴィーノ・ダ・ターヴォラ」とか、「スーパー・タスカン」と呼ばれるようになった。

このサッシカイアが興した奇跡は、「国際品種で作る、ボルドー風ワイン造り」ブームとなり、トスカーナを超え、イタリア中に伝播し、瞬く間に世界へと広がっていくことになる。

1985年ヴィンテージで、イタリアワインで初めてパーカー・ポイント100点を獲得した。

1994年、イタリアでは唯一「ボルゲリ・サッシカイア」として、単独ワイナリー名で D.O.C. 昇格を果たした。

現在、テヌータ・サン・グイドのブドウ畑は、約90ヘクタールの面積をカバーしている。

尚、インチーザ・デッラ・ロケッタ家は、ワイナリーとして名を馳せる以前は、競走馬の生産業で有名で、凱旋門賞を2度制した名馬、リボーを排出している。


受賞ワイン

「みんなのイタリアワイン」に登録されている最高格付けを受賞したワインの一覧です。 青文字のワイン名をクリックすると、各ワインの詳細画面に遷移します。


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