La Colombera (ラ・コロンベーラ) 訪問 2/2

La Colombera (ラ・コロンベーラ) のカンティーナは、周りが住宅地として開けている丘の上にある。
周囲は丘の上にある石切場や瓦礫置場のような雰囲気だ。
足下には、石灰岩の石ころや岩がごろごろ。
ワインの硬質なミネラル感は、この地質よって蓄えられる。

ラ・コロンベーラ周辺の地質
畑の石の断面

セラーへと続く道。 
どこへ行くにも、黒い子犬が、先回りをして道先案内をしてくれる。
ラ・コロンベーラで飼われている犬


ラ・コロンベーラの醸造施設

奥へ進むと、イノックスや樹脂製のタンクがある。
テイスティング用のワインは、そこからグラスに注いでもらった。
ラ・コロンベーラの醸造室

Vino da table の ” MEO ” や テスト中の物を数種類、試飲。
La-Colombera-MOE
La_Colombera_vino
ラ・コロンベーラの醸造タンク

特に面白かったのはバルベーラで造った、Rosato 08。
こういうチャーミングな味わいのロゼ・ワインは、もっともっと日本に入れて欲しい。 色合いもとても綺麗。
La-Colombera_Rosato2008

どんな些細な質問にも、全部答えてくれる、とてもサービス精神旺盛な Elisa 。
返す刀で、全てのワインにコメントを求められる。 当然、日本男児としてキチンと印象を伝えた(つもり)。
ワインの感想を聞くエリーザ・セミーノ
ワインの質問に答えるエリザ・セミーノ

とてもエネルギッシュで、今はワイン造りが楽しくてしようがない、という彼女のオーラが、伝わってくる。


セラー内部とセレクトショップ

こちらは、ストレージ、兼、セラー、兼、地元の美味しい農産物を集めたセレクトショップ。
ラ・コロンベーラ内の物産コーナー

プレゼンテーション・コーナーには、販促物も充実。
団体のツアー客も頻繁に来ているようで、受け入れ体制もバッチリ。
ワインを飲めないお客さんも楽しめる工夫がされている。
ラ・コロンベーラ内のグロッサリー・コーナー
ラ・コロンベーラで販売しているジャム
ラ・コロンベーラで販売してる桃のシロップ漬け
ラ・コロンベーラのロゼワイン

セラーの奥には、樹脂製のタンクがある。(同じような樹脂タンクをルチアーノ・サンドローネのセラーで、みたことがある。)
樹脂製のタンク

バルベーラをバリック熟成させた、Elisa 2005、
同じくバルベーラをイノックスタンクで熟成の VEGIA RAMPANA 2007、
地葡萄二ビオ種で造る SUCIAJA 2005、
既に野性的な熟成香に溢れる、クロアティアーナ種のARCHE 2005、
を、奥のタンクからグラスに注いでもらった。

いずれの赤ワインも、バローロのようなドヤ顔のワインではなく、ホームパーティ使いのできる、チャーミングで人懐っこい味わいだ。

これは、フラッグ・シップワイン 「 Il Montino 」のエティケタの原画。
イル・モンティーノのエチケットの原画

La Colombera のロゴ・マークが凧になっていて、畑であげられている。
このマークの意味は、鳥なのか、スマイルマークなのか、聞くのを忘れたなぁ。

こちらは自由の女神だろうか?
合衆国にも根強いファンがいるようだ。
イル・モンティーノの原画(ニューヨーク版)


エリーザ・セミーノによるデギュスタシオン

外に出て、地元お物産を肴に、デギュスタシオンを兼ねたランチ。
地元プロシュート、赤味タップリの Tortonesi と Fiocco を切り出してもらう。

Elisa の醸造家としての熱い想いに、耳を傾けながらも、出てくるものすべてが美味しく、ついつい気が食べ物の方にいってしまう。
エリーザ・セミーノによる畑の説明
ラ・コロンベーラで販売しているプロシュート

黄金色に輝くコーン・グリッツをタップリとまとった、グリッシーニも美味。 
太く、さくさくとした歯触り。何より香ばしい。
コーングリッツのついたグリッシーニ

こんな牛の舌のような形のグリッシーニも。
牛の下のようなグリッシーニ

Deltona 2008、2006 、Il Montino 2007 。 いづれの白ワインも、驚くほどの完成度。
だただた旨い。
イル・モンティーノとデルトーナ

特に、 Il Montino 2007 の余韻の長さ、綺麗に淡く消えていく様は、素晴しすぎて言葉が見つからない。

Il Montino 2008 もエレガントさと言う点では、相当期待できるそうだ。
更に最良年2009は、一体どこまで凄くなってしまうのだろうか。

※Il Montino 2008 は、訪問した翌年、トレ・ビッキエーリを獲得した。

今、トルトーナの街は、ちょっとしたティモラッソ・ブームが起きている。
ティモラッソを作る醸造家も増えてきた。
バローロのように、とまではいかないまでも、トルトーナの街もピエモンテ州を代表する、ワインツーリズムの街へと発展していって欲しい。

彼らのかけた魔法は、まだまだ続く。


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