【 Vie di Romans 】 ” Flors di Uis “

Flors_di_Uis(ヴィエ・ディ・ロマンス)

Vie di Romans
”Flors di Uis” – d.o.c. Friuli Isonzo Bianco

もしも「闘うワイン商」川頭 義之先生の著書で紹介れなかったら、今日の「ヴィエ・ディ・ロマンス」ブームは起こらなかっただろう。

同社は、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、メルローといった多くの国際品種ワインで、国内外で高い評価を集めている。

現当主のジャンフランコ・ガッロ氏は、「北の巨人」とも呼ばれ、その影響力は想像に難くない。
事実、同社のワインはジャンフランコの代になり、設備や畑の整備が進み、飛躍的に品質が向上した。

この「フロールス・ディ・ウイス」は、マルヴァジーア・イストリアーナ、フリウラーノ、リースリング・レナーノを、ブレンドして作る白ワインである。
その原料のおよそ半分の葡萄は、「マルヴァジーア・イストリアーナ」という、品種である。
しかし、この品種は、実に栽培家泣かせの品種としても、有名である。

「マルヴァジーア」は、皮が薄く、傷つきやすく、そこから病気になりやすいため、栽培が難しい。
また、陽の当たる高台に適した品種とされ、特にゴリツィア市周辺やイゾンツォ川周辺の低地のエリアでは、栽培に苦労する。
そのため、この地方の生産者たちの間では、マルヴァジーアに対する強いコダワリや憧れを持つものが多い。

ガッロ家は、別格の品質のマルヴァジーアを生み出す畑を所有しており、貴重なマルヴァジーアを、他の地場品種とブレンドさせ、独自の世界観を作り出した。

因みに、ヴィエ・ディ・ロマンス・ワイナリーの傍には「ローマ街道」と名のついた細いアスファルトの小路が通っており、それにあやかり、1986年、従来の「ガッロ」から「ヴィエ・ディ・ロマンス」へと社名をかえた。(理由はアメリカ大手ワインメーカーである「ガッロ社」に配慮したため)

社名を変えても、エチケッタには、「ガッロ(にわとり)」が飾られている。

 

■ フロールス・ディ・ウイス (ヴィエ・ディ・ロマンス)  | イタリア3大ワインガイド最高賞受賞履歴

Gambero Rosso
Tre Bicchieri
Bibenda A.I.S.
I Cinque Grappoli
Veronelli
Super Tre Stelle
2000
2001
2002 2002
2003
2007
2009 2009
2010
2011
2012

【参考文献:(各紙2000年度版~2015年度版)】

複数回同じヴィンテージを評価している場合は、評価が更新されたものとして新しい版を採用

 

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